やりたいことが多い。
やるべきことも多い。
なのに、なぜかどれも中途半端で、
前に進んでいる実感がない。
多くの人は、この状態を
「自分の集中力が足りないからだ」
と思い込む。
でも、問題はそこじゃない。
設計が間違っている。
人間はマルチタスクできない
脳科学的に見ると、人間は
本当の意味でマルチタスクはできない。
私たちがやっているのは、
高速な「切り替え作業」にすぎない。
そしてこの切り替えには、
想像以上に大きなコストがかかる。
- 集中力が分断される
- 疲労が蓄積する
- ミスが増える
結果として生まれるのが、
「忙しいのに、何も進んでいない」
という最悪の状態だ。
生産性の正体は「直列」
本当に成果を出している人たちは、
ほぼ例外なく同じ運用をしている。
重要なことは、一つずつ。
完全に直列で処理する。
直列にすると、次の変化が起きる。
- 認知負荷が下がる
- 深い集中状態に入りやすくなる
- 進捗が目に見える
- 一つ終わるごとにモチベーションが上がる
この「勢い」が、
次の成果を自然に生む。
それでも並列が有効なケース
すべてを直列にすべき、という話ではない。
並列が許されるのは、次の2つだけ。
① 待ち時間が発生する作業
- 連絡待ち
- 審査待ち
- 返信待ち
自分の認知資源を使わない時間は、
並列に回していい。
② 脳の使い方が違う作業
- 重い思考(企画・執筆・研究)
- 軽い作業(メール・事務処理・整理)
同時ではなく、切り替え可能な並列として扱う。
「ルーチン」の境界線
ルーチン化された作業は、並列でいい。
ただし条件がある。
次の3つを満たすこと。
- 判断がほぼ不要
- 手順が固定されている
- 失敗コストが小さい
これを満たさない作業は、
まだ「育成中」。
直列で扱う段階だ。
最強の運用ルール
人生レベルで考えるなら、
主戦場は一つだけにする。
- そこは完全に直列
- 深く、静かに集中する
それ以外はすべて副戦場。
- 待ち時間
- 低い認知負荷
- ルーチン作業
として、並列に配置する。
忙しいのに進まない人へ
それは、努力不足でも能力不足でもない。
ただの設計ミスだ。
やることを減らす必要はない。
変えるべきなのは、「並べ方」。
- 直列で深く掘る
- 並列で世界を回す
この構造を手に入れた瞬間、
仕事も人生も、驚くほど前に進み始める。
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